今回は基本原則3.使用頻度の原則について説明していきます。
使用頻度とは言葉の通りですが「どれくらいの頻度で使っているモノなのかを把握する」ことで収納場所を考えることです。ここでは5段階+1段階で使用頻度表に基づいて区別します。
使用頻度表
- 使用頻度1 毎日使う 例.携帯電話、リモコン、鍵、メガネ
- 使用頻度2 2~3日に1回使う 例.掃除機、文房具類、各種カード類
- 使用頻度3 週1回程度使う 例.シュレッター、通帳、ゴミ袋
- 使用頻度4 月1回程度使う 例.保険証、旅行用バッグ
- 使用頻度5 年1回程度使う 例.クリスマスツリー、雛人形
- 使用頻度6 年に1度も使わなかった
各持ちモノの使用頻度カテゴリーが分かったら、基本的には使用頻度が高いモノ(この場合1→2→3の順)ほど取り出しやすい場所に配置します。防犯を考えなければ、毎日使う使用頻度1のモノは仕舞わずに見えるところに出していた方がいいかもしれません。
ただし毎日使うモノほど置く場所がいい加減になる傾向があるため注意が必要です。基本原則5.定位置の項目でも話しますが「鍵は家に帰ってきたら必ず壁に掛けておく」や、「リモコンはリモコンラック以外の場所には置かない」とモノの指定席をあらかじめ決めてしまいましょう。
次に使用頻度2~4のモノですが、基本原則2.動作・動線の考え方をもとにできるだけ持ち運びに手間のかからないスペースへの収納を考える必要があります。私の場合、掃除機はコードレスタイプのものですぐ手に取れる場所に配置していますし、シュレッターなどの重量物も表に配置しています。部屋のスペースや景観、持ち運びの手間も考慮しましょう。
使用頻度5のモノは普段は押し入れの奥深くに置いておくなど、他のものを取り出す邪魔にならない場所に保管すれば日常生活に特に影響は与えないかと思います。
結局どこに置いたらいいんだ!と混乱してしまいそうですが、無意識に生活していても使用頻度の高いものほど勝手に表に出てくるため、ここでは普段使用するモノがどの使用頻度カテゴリーに属するかを理解するだけでいいと思います。
さてさて、実は今回の原則で一番お伝えしたかった内容は実は使用頻度6についてです。こちらに属するモノは例えばどのようなものがあるでしょうか。
使用頻度6に属するモノ
- 体型が変わりサイズ違いになった服
- 読み終わった本
- UFOキャッチャーの景品の人形
- お歳暮でもらったタオル
- 古い携帯電話 etc…
正直、項目を上げだすとキリが無いのですが、整理を始めた際に一番最初の障害になるのが使用頻度6カテゴリーのモノのように思います。本来使ってないため捨てられるはずのモノなのですが、「もったいない」「いつか使うかも」「思い入れがある」「処分の仕方が分からない」と理由も多岐に渡ります。基本的には決心しない限り、永遠に残りますし増え続けてしまいますので、いつかは処分しなければいけません。
こればっかりはどうしようもないのですが、処分できないモノはまず使用しているモノから隔離します。基本原則1.適正量でも説明しました魔法の箱(使用頻度6ボックス)を使用しましょう。ダンボールでも何の箱でも構いません。
なぜ魔法の箱と呼んでいるかというと、隔離して見ないようにすることでモノへの執着が自然と薄れていき捨てられるようになります。私自身、服や本、景品などはこの箱で保管することで1年後に自然と処分できていました。ただ、元の愛着があまりに強いモノについては効果は薄く結局何年も捨てられないモノもありますが、それはそれで思い出としての価値があるのかもしれません。
とにもかくにも使っているモノと使っていないモノを区別し、必要無いモノを減らす効果として使用頻度6ボックスは大きく活躍する事は間違いないですので、是非用意してみてください。
まとめ 使用頻度でまずやってみること
- 使用頻度表をもとに片付けたいモノを1~6にカテゴリー分けをする
- 使用頻度6ボックスを用意し、処分できないものをとりあえず入れておく